• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

小児慢性肝疾患に続発する肝性糸球体腎炎の発症頻度とその発症機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670461
研究機関順天堂大学

研究代表者

藪田 敬次郎  順天堂大学, 医学部, 教授 (30075238)

研究分担者 津田 正晴  順天堂大学, 医学部, 助手 (60146785)
金子 一成  順天堂大学, 医学部, 助手 (00214453)
福田 豊  順天堂大学, 医学部, 助手 (40208971)
キーワード胆道閉鎖症 / 胆汁性肝硬変 / 肝性糸球体腎炎
研究概要

小児の慢性肝疾患の患者はその頻度が余り多くなく,しかもその基礎疾患も多岐に及ぶことより,当初より我々の施設で比較的多く遭遇する胆道閉鎖症に続発する胆汁性肝硬変を主な対象とし,臨床検討を行なってきた.しかしながら,手術成績自体や術前術後管理の向上に伴って不幸にも死の転帰をとる症例が著減したため,剖検検体を前提にした検討は十分に施行しえなかった.
本年度新たに明らかにされた知見は,
1)手術時並びに剖検時の肝組織所見にて,肝硬変や肝の線維化の進行度と,剖検腎糸球体の組織障害の程度が相関し,閉塞性黄疸の遷延した症例や逆行性胆管炎が反復した症例では腎の尿細管間質領域の組織障害も伴っており,成人の所謂肝性糸球体腎炎と比べて進行が早いことが判明した.
2)各種血液生化学検査は腎障害の進行した症例でも軽微であり,腎障害の早期発見の指標とはなりえなかった.尿検査では,尿中NAG活性や尿中β2ミクログロブリンが異常を呈する例が特に黄疸の遷延した症例に多く見られたが,組織上の腎障害とは相関を認めなかった.尿中微量アルブミン値が組織変化を反映しており,唯一の指標となりうると思われた.
という2点である.

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi