研究概要 |
1.放射線治療計画を行うための医用画像や図形を入力し伝送するためのシステムを構成し,方式研究を行い,基礎的な実験を行なった。 (1)次の新規ハ-ドウェアを購入し,本学の既存設備に接続した。 (イ)パ-ソナルコンピュ-タ,(ロ)2種類の図形入力装置 (ハ)光磁気ディスク装置 (ニ)モデムその他 (2)既存の図形入力装置(イメ-ジスキャナ-),と本研究補助金で購入した上記の2種類の図形入力装置の内の1つ(ハンディスキャナ-)とを比較研究した結果,フィルム焼付のCT画像を入力するには治療計画用として次の方法が最適である事が判った。 (イ)小形のシャウカステンを机上に置き,CT画像を焼付けたフイルムを置いてハンディスキャナ-でスキャンして画像入力する。 (ロ)この方法ではデイザ変調方式なので,CT画像1スライスあたりのデ-タ量は31KBと少ない。従って通常の5インチのフロッピディスク(1MB)でも30スライスのCT画像が保管できて有利である。光磁気ディスクだと19,000スライス入る。 (3)既設のパソコンと本補助金によるパソコンとを電話でパソコン通信の実験を行い、次の性能を得た。 (イ)2400ボ-のモデムを用い,MNPー5デ-タ圧縮で約2倍の4800ボ-、通信ソフトのオ-バヘッドのため実質1569ボ-を得た。これはCT1スライス当り2分38秒に相当する。 (ロ)実際に画像を伝送し、画質は送信側と変らない事を確認した。 2.放射線治療計画を行うためのあらゆる資料を収集し,「放射線治療計画システムーその基礎と応用ー」なる著書を著作した。(印刷中) 3.広域のデ-タベ-ス(放射線腫瘍学デ-タベ-ス)構築のための調査を行い,日本放射線腫瘍学会に研究グル-プ発足の提案を行なった。
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