研究概要 |
1.実際に放射線治療計画のための医用画像を次の施設間で,パソコン通信により伝送する実験を行ない,実用性のあることと,問題点の摘出を行なった。 (1)兵庫医科大学附属病院ー大阪大学医療技術短期大学部 (2)大阪逓信病院 ー同上 (3)大阪大学附属病院 同上 2.上記実験により,次の結果と問題点を得た。 (1)パソコン通信は既存の電話回線を使用できる安価な方法である。 (2)ハンディスキャナを用いる画像入力の方法が安価で簡便である。 (3)床スペ-スを取らないし,既設のパソコンを使う方法もある。 (4)問題点として, (イ)実際に転送する迄のキ-ボ-ド操作があり,ファクシミリの称に簡便にはいかない,将来自動化ソフトウェアの開発の必要あり。 (ロ)ハンデイスキャナは画面が小さい。フイルムに焼付けられたCT画像は1枚ずつ入力できるが,大きな画像は入力できない。 3.光磁気ディスクに医用画像を保管し,伝送するため,医用画像ファイルフォ-マットとディスクフォ-マットの標準化を行なった。 (1)全国的な規模でIS&C(image save & Carry)の委院会を組織し,ワ-キンググル-プを作り標準仕様書を作成した。IS&C Ver.1、0を制定した。 (ロ)ワ-クステ-ションKIー1000及びパソコンに接続された光磁気デイスクに医用画像を保統し,媒体と装置の互換性のデモンストレ-ションを行なった。(RSNA91infoRAD展示等) 4.イ-サネットLANを2台のエンジニアリングワ-クステ-ションとパソコン間を接続し,医用画像の伝送が行なえる実験を行なった。
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