研究課題/領域番号 |
02670502
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中村 健治 大阪市立大学, 医学部, 講師 (00145781)
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研究分担者 |
福森 義信 神戸学院大学, 薬学部, 助教授 (60102927)
水口 和夫 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (50145794)
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キーワード | 動注化学療法 / マイクロカプセル / 肝癌 / 薬剤伝達システム |
研究概要 |
1.マイクロカプセルの作成;気中懸濁被覆法を用いることにより球形の種々の直径のものが作成し得た。さらに、カプセルの芯、被膜物質に水溶性物質を用いることで血液中で消失するカプセルが作成された。 2.薬剤の溶出率;カプセル被膜の膜厚をかえることにより内部に封入された薬剤の溶出率の調節が可能となった。 3.注入組織の変化;消失型マイクロカプセルの注入の小量では注入では梗塞巣が生じず徐放性抗癌剤効果のみが増強された。しかし、多量注入すれば梗塞巣を形成した。 4.抗腫瘍効果;現在進行中の検討で今回の成績には記載しなかったが、抗癌剤単独投与と比較すれば明らかに抗腫瘍効果は高いとの結果を得つつある。 以上の検討の結果、今回作成された消失型マイクロカプセルは正常組織に対して障害性が少なく抗癌剤の抗腫瘍効果を著しく高めうる薬剤伝達システムとして極めて有用でその臨床応用も容易と考えられた。
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