研究概要 |
前年度の基礎実験炉の実験デ-タを基に,本実験用の試験炉を製作し,コ-ルドランによる燃焼試験(基礎デ-タの収集)を行った。その結果,炉体は丸形竪形で,材盾は内部より順にセラミックスライニング(ファイバ-キャスト#1000,厚さ50mm),カオウ-ルグランケット#1300;厚さ70mm,ミネラルグラスファイバ-2号;厚さ25mm,ステンレススチ-ルSUS310S;厚さ2mmとした。 燃焼試験の結果による性能は,(1)処理能力:3l/h(トルエン:メタノ-ル=1:1の場合),(g)点火方式:ガスバ-ナ-による炉内の予熱,設定温度に達すると自動的にポンプ・ブロア-が作動,(3)給排気方式:リングブロアによる送気,送気圧による自然排気,流量Max.2.0/2.5m^3/min,(4)捕集方式:2パス型多管式熱交換器(冷却水使用)により排ガス中の水分を捕集,(5)消費電力:定常消費電力0.9KW/h.(6)消費ガス量:33l/min(都市ガス13A,昇温時のみ約15分),(7)消費水量(600〜1000l/h(5℃〜15%)であった。また,科学技術庁の認可を受ける為の装置の配置,組立の設計及び安全装置の設計,検討を行ない,(1)自動送液停止装置,(g)放散孔,(3)爆発防止装置,(4)逆火防止装置,(5)過熱防止装置,(6)地震感知消炎装置,(7)火災検知装置,(8)異常高温監視装置,(9)焼却終了感知装置,(10)捕集装置の異常検出装置,(11)停電時対策,(1g)警報装置等を組み込んだ大学内ラジオアイソト-プ室での最終試験実験炉の設計図を完成させた。
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