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1990 年度 実績報告書

精神分裂病の転帰に関わる家族要因の同定および家族療法への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670517
研究機関長崎大学

研究代表者

道辻 俊一郎  長崎大学, 医学部, 講師 (90174060)

研究分担者 荒木 憲一  長崎大学, 医学部, 助手 (40202741)
岡崎 祐士  長崎大学, 医学部, 助教授 (40010318)
太田 保之  長崎大学, 医療短期大学部, 教授 (50108304)
中根 允文  長崎大学, 医学部, 教授 (80039833)
キーワード精神分裂病 / 家族研究 / 感情表出(Expressed Emotion) / FMSS(5分間会話標本) / 転帰調査 / 比較文化精神医学
研究概要

症例のサンプリングに関して、家族の協力が充分に得れず、目標の症例数(30組)に達するためには、予定より半年ほどの遅れが生じた。そのため、本研究と並行して進めている、もう一つの分裂病の家族研究の症例を用いることで、症例収集をより確実なものとすることにした。もう一つの研究とは、家族の目からみた分裂病者の症状評価と社会適応水準評価を、離島部と都市部の両地域で比較する比較文化精神医学的研究である。この研究では、離島部の患者・家族58組、都市部の患者・家族48組が既に収集されている。現在までに、離島部の症例に関しては、既に38家族に「FMSS(5分間会話標本)」の評価が完了しており、一方、都市部の症例は現在サンプリング中であり、5例については評価完了し、91年5月には25〜35例の評価が完了すると思われる。今までに、10以上の家族において、明らかな「高い感情表出(High EE)」が認められ、FMSSによる「感情表出」の測定が日本でも有用であることが示唆された。今後は、比較文化的視点も加えての、家族の感情表出の精神分裂病の転帰への関与についての調査研究として進めて行くことになる。さらに、家族の目からみた分裂病者の症状評価と社会適応水準評価と感情表出との関わりについても興味深い知見が得られることが期待される
信頼性・妥当性の確立に関しては、演習用カセットテ-プの作成のために必要な器材(カセットプリンタ-)の入荷が遅れ、また、他の共同研究施設の諸事情のために、本年度中の完了は断念せざるを得なかった。来年度、症例のサンプリングおよび評価を進めるのと並行して、引続き他施設と共同して信頼性・妥当性の確立を行う予定である。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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