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1990 年度 実績報告書

季節性感情障害の神経生理学的研究ー特に血漿中トリプトファン濃度について

研究課題

研究課題/領域番号 02670525
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

中山 和彦  東京慈恵会医科大学, 精神神経科, 講師 (70155878)

キーワード光パルス療法 / 遊離トリプトファン / メラトニン / 体温リズム
研究概要

光パルス寮法の前後で特続採血、終夜睡眠脳波、特続体温、アクチノグラムなど多くの指識を設定して季節性感情障害(SAD)の病態、光パルス療法の作用機序について検討することを目標にした。現在6例のSADを治療しているが、ほぼ実施できたのは一例のみである。しかしその結果、次のような注目すべき点が確認された。
1.SADの病相期における生物学的特徴
1)遊離トリプトファンが総トリプトファンの約5%と健常者に比して有意に低下していた。
2)メラトニンの日内リズムは午前3時項で(最大分泌時刻)健常者と同様であったが、分泌量が減少傾向にあった。
3)コルチゾ-ルは全時刻で増加傾向にあった。日内リズムは起床前後の午前6時頃で健常者と変わらなかった。
4)プロラクチンは全時刻で10ng以下で減少傾向にあった。
2.光パルス療法の影響
1)遊離トリプトファンが約10%と有意に増加した。
2)メラトニン、プロラクチン、コルチゾ-ルの分泌位相は2から3時間前進した。
3)体温リズムは約6時間前進し、終夜睡眠脳波でも睡眠パラメ-タが同様に前進している所見が得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中山 和彦: "季節性感情障害の一例における神経生物学的検討" 精神医学. 33. 175-184 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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