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1991 年度 実績報告書

輸血後GVHDの予防法としての血液製剤X線照射法の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 02670529
研究機関旭川医科大学

研究代表者

紀野 修一  旭川医科大学, 医学部, 助手 (20234312)

研究分担者 山本 哲  旭川医科大学, 医学部, 講師 (50125415)
キーワードX線照射 / Graft v.s.host disease / 赤血球機能 / 血小板機能
研究概要

1.X線照射が赤血球機能に及ぼす影響。
ダブルパックにて採血後1日経過した二分割濃厚赤血球(CRCーD)に、線状加速器(リニアック)にてX線照射を行なった。照射前、15Gy照射および50Gy照射時の血液を採取し以下の検討を行なった。赤血球数、白血球数、血小板数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値、平均赤血球容積。血清ナトリウム、カリウム値。赤血球ATP、2,3ーDPG濃度。赤血球浸透圧溶血試験。走査電顕による赤血球形態。
結果:赤血球数、白血球数、血小板数、ヘモグロビン値、ヘマトクリット値、平均赤血球容積は、すべて照射前の値と15Gyおよび50Gy照射血液の間に有意差のある変化は認めなかった。血清ナトリウム値も変化なかったが、カリウム値は50Gy照射血液でわずかながら上昇(5.57±0.6v.s.6.4±1.1)していたが有意差はなかった。赤血球ATP、2,3ーDPG値も非照射群と15Gy、50Gy照射群の間に有為さを認めなかった。赤血球浸透圧溶血試験では、3群とも蒸留水(0m0sm)中では80%前後の溶血を認め100m0sm液中では25%前後の溶血を認めたが、群間に有意差はなかった。走査電顕では50Gy照射赤血球でも中心凹の正常形態を維持していた。以上より50Gy照射にても赤血球には何ら異常を見いだせず、安全に輸血できるものと考えられた。
2.X線照射が血小板機能に及ぼす影響。
X線照射前、15Gyおよび50Gy照射濃厚赤血球(CRCーD)より血小板を分離し血小板凝集能を測定した。凝集刺激剤としてADP、Collagenを使用した。
結果:三群とも有意な凝集が起こらずX線照射の影響の有無については検討出来なかった。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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