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1990 年度 実績報告書

尿中ユチニン測定による慢性動脈閉塞性疾患の病態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02670540
研究機関名古屋大学

研究代表者

桜井 恒久  名古屋大学, 医学部, 助手 (50144142)

キーワードユチニン / 喫煙 / バ-ジャ-病
研究概要

1)Mizobuchiらの高速液体クロマトグラフィ-による尿中コチニン測定法を改良した。抽出法の改良、適当な測定条件の設定等により,尿中ユチニン測定の感度を3ng/mg creatinineまで改善した。
2)正常喫煙者23名,正常非喫煙者27名の尿中ユチニンを測定し,喫煙者と非喫煙者を鑑別するのに尿中ユチニンは適当であると判断した。また,喫煙していない患者の測定結果から、非喫煙者の受動喫煙の有無を判別するにも尿中ユチニンが有効であると判断した。これらの測定結果から,喫煙および受動喫煙の指標として以下のような基準を設定した。(1)尿中ユチニン50ng/mg creatinine以上は喫煙者(2)尿中ユチニン10ng/mg creatinine以上50ng/mg creatinine末満は受動喫煙の高度な非喫煙者(3)尿中ユチニン10ng/mg creatinine末満は受動喫煙の軽度な非喫煙者。
3)上記の基準を使用して,Buerger痛患者の尿中ユチニンを測定して,喫煙あるいは受動喫煙を客観的に判定した。患者では,禁煙中と申告していても実際には喫煙している例が多く,客観的に判定された喫煙あるいは受動喫煙はBuerger痛患者の生活習慣の判定に有用であった。
4)客観的に判定された喫煙あるいは受動喫煙とBuerger痛の痛勢との関係について検討した。喫煙例では非喫煙例に比べて有意にBueryer痛が悪化した例が多かった。しかし、受動喫煙とBuerger痛の痛勢との関係は不明であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masahiro Matsushita: "Urinary cotinine measurement in the patients with Buerger's diseaseーeffects of active and passive smoking on the disease processー" Journal of Vascular Surgery.

  • [文献書誌] Shigehiko Shionoya: "Buerger's DiseaseーPathology,Diagnosis and Treatment" The University of Nagoya Press, 261 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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