研究分担者 |
田畑 泰博 東京慈恵会医科大学, 第2外科教室, 助手 (20256415)
津田 直哉 東京慈恵会医科大学, 第2外科教室, 助手 (50246419)
堀 訓也 東京慈恵会医科大学, 第2外科教室, 助手 (20199524)
吉井 修二 東京慈恵会医科大学, 第2外科教室, 助手 (50200928)
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研究概要 |
ラジカルとストレス潰瘍との関係をより明確にするために、胃粘膜プリン代謝を注目し、ストレス潰瘍発生とい粘膜組織内の尿酸値.xanthine oxidasc値の変化、さらにxo抑制剤のアロプリノ-ル、ラジカル阻止剤を投与し、ストレス潰瘍発生への影響と組織内尿酸値.xo値、の違いを検討する研究である。平成2年度研究計画の実験Aについては順調にいったが、実験Bについては、ラットに予定量のアロプリノ-ル投与を行うと血尿を認めたり、元気がなく無なったり、腹水が貯溜したりし、ラットが非常に不安定な状態となり水浸拘束ストレスに耐えることができないラットが多く出現し、予定どうりの実験が進められない状態である。そこで投与方法、投与量について現在検討中である。しかし、アロプリノ-ルを予定どうり投与しても、副作用が見られ無かったラットでは、ストレス潰瘍の発生はある程度抑制されている結果を得ている。又、xanthine oxdase 活性を尿酸だけで判断するには、説得力に欠けるので、プリン代謝のsalvae系の変動と尿酸の変動を結びつけることにより証明しようと考え、急性膵炎モデルで組織内cーAMPと組織内尿酸値との関係についても検討している。Pancreas,Vo14,No2,179ー184,1989,New Yorkの文献によると、allopurinolを経静脈的に投与した場合、膵分泌はallopurinolの量依存的に増加する。このallopurinolがおこす分泌効果はsecretinのそれと似ている、とされている。我々のallopurinol投与方法も経静脈的投与で、投与後のラットの一般状態の変化は、文献の膵分泌増加と関係がある可能性が考えられる。この点についても十分検討し、研究をすすめていく。また、胃組織内アミノ酸分画の検討が検討項目に入っているが、結果の分析が非常に困難なことと費用の点から考えても、どうしても必要な項目とはいえず、場合によっては検討項目より削除してはと考えている。
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