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1991 年度 実績報告書

各関節疾患における血清中、関節液中、尿中ケラタン硫酸値の測定

研究課題

研究課題/領域番号 02670665
研究機関北里大学

研究代表者

高岸 憲二  北里大学, 医学部, 助教授 (70154763)

研究分担者 五艘 行信  北里大学, 医学部, 講師 (20112659)
堀田 恭子  北里大学, 医学部, 教授 (10050402)
山本 真  北里大学, 医学部, 教授 (60050332)
キーワードケラタン硫酸 / 慢性関節リウマチ / 変形性関節症 / ELISA / 血清 / 関節症
研究概要

本年度も体液中のケラタン硫酸値をThonarらのinhibition stepを併せたELISA法を一部改法して測定した。今までに得られた結果は正常健常人178名の血清中ケラタン硫酸値は加齢とともに有意に上昇した(p〈0.01)。疾患でみるとOA患者80名の血清中ケラタン硫酸値は同世代の正常健常人と有意差を認めなかった。GOAでも高値を示さなかった。変形性脊椎症の有無による血清中ケラタン硫酸値の差は認められなかった。治療としてはNSAIDSの投与によっても血清中ケラタン硫酸値は変動しなかったが、ステロイドの関節内注入にて上昇した。関節液中ケラタン硫酸値とレントゲン所見との関係では関節裂隙がやや狭小化する時期に最も高く、それ以後減少した。関節内ヘヒアルロン酸を注入することにより関節内ケラタン硫酸値は低下した。RA患者80名の血清中ケラタン硫酸値の結果では正常健常人に比べて高値を示すことはなかった。また、炎症症状が強いと低値になる傾向を示した。両疾患ともに関節液中ケラタン硫酸値は血清中ケラタン硫酸値に比べて有意に高値を示したが、両者間の相関は認められなかった。罹患関節のレントゲン所見との比較では関節液中ケラタン硫酸値が非常に低値を示すものはTKRの対象となった。関節液中ケラタン硫酸値はOAがRAに比べて有意に高値を示した。活動性による血清中ケラタン硫酸値を測定してみると活動性が低い寝たきりとなる疾患患者の血清中ケラタン硫酸値は低値を示した。5km走による血清中ケラタン硫酸値の変動を測定すると運動直後が最も高く、運動後に低値を示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高岸 憲二: "血清中ケラタン硫酸測定法" 臨床検査. 12. 1289-1292 (1991)

  • [文献書誌] 荒木 崇一,高岸 憲二,糸満 盛憲,前田 健二,利根川 雅俊,山本 真,大貫 裕子: "変形性関節症におよぼすチアプロフェン酸の影響" 関東整興法. 23. 103-106 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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