研究課題/領域番号 |
02670665
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
高岸 憲二 北里大学, 医学部, 助教授 (70154763)
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研究分担者 |
五艘 行信 北里大学, 医学部, 講師 (20112659)
堀田 恭子 北里大学, 医学部, 教授 (10050402)
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キーワード | ケラタン硫酸 / 慢性関節リウマチ / 変形性関節症 / ELISA / 血清 / 関節液 |
研究概要 |
体液中のケラタン硫酸値をThonarらのinhibition stepを併せたELISA法を一部改変して測定した。今までに得られた結果は正常健常人の血清中ケラタン硫酸値は加齢とともに有意に上昇した。疾患でみるとOA患者の血清中ケラタン硫酸値は同世代の正常健常人と有意差を認めなかった。GOAでも高値を示さなかった。変形性脊椎症の有無による血清中ケラタン硫酸値の差は認められなかった。関節液中ケラタン硫酸値とレントゲン所見との関係では関節裂隙がやや狭小化する時期に最も高く、それ以後減少した。関節内へヒアルロン酸を注入することにより関節内ケラタン硫酸値は低下した。RA患者の血清中ケラタン硫酸値の結果では正常健常人に比べて高値を示すことはなかった。両疾患ともに関節液中ケラタン硫酸値は血清中ケラタン硫酸値に比べて有意に高値を示したが、血清中ケラタン硫酸値と関節液中ケラタン硫酸値との間に相関は認められなかった。罹患関節のレントゲン所見との比較では関節液中ケラタン硫酸値が非常に低値を示すものはTKRの対象となった。関節液中ケラタン硫酸値はOAがRAに比べて有意に高値を示した。正常関節液中のケラタン硫酸値は非常に高値を示し、OAやRAの関節液より高値であった。 ラットにコラーゲン関節炎を作製し、血清中のケラタン硫酸値を測定した。肉眼的および組織学的には関節炎が惹起されたが、関節炎惹起ラットおよび正常ラットにも血清中にはケラタン硫酸は存在せず、炎症および組織学的検討と血清中ケラタン硫酸値との検討はできなかった。
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