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1992 年度 実績報告書

実験的hypoxiaによるヒト女子中球内活性酸素生成系と好中球内Ca^2濃度の変動

研究課題

研究課題/領域番号 02670683
研究機関広島大学

研究代表者

弓削 孟文  広島大学, 医学部, 教授 (40034128)

研究分担者 中屋 正和  広島大学, 医学部, 助手 (90164128)
森脇 克行  広島大学, 医学部附属病院, 講師 (30157937)
藤井 宏融  広島大学, 医学部, 講師 (60034021)
キーワードHypoxia / ヒト好中球 / 活性酸素 / 細胞内Ca^2濃度 / 盧血・再潅流
研究概要

本研究の最終年度として実験的hypoxia‐reoxganafionによるヒト好中球内Ca^2濃度の変化を検討した。
健康成人より、比重分離法により好中球を分離し、採取した好中球にFura-2AM5uMを負荷し好中球を10^6cell/mlに調製した。
上記試料を3群に分け(1)hypoxia群(30分間hypoxia下)、(2)再潅流群((1)の後に15分間純酸素潅流)、(3)oxxgenation群(hypoxiaにしなかった群)とし、fMLP:10^6Mで刺激し、細胞内Ca^2濃度の変動をCa^2アナライザーで測定し、大気中においた対照群の細胞内Ca^2濃度を100%とし比較した。
「結果」:刺激時の細胞内Ca^2濃度は、control(対照)群(170nM)に対して(1)で平均140%、(2)で平均199%、(3)で平均119%と上昇をみとめた。
また静止レベルの細胞内Ca^2濃度は対照群(61nM)に対し、(1)で215%、(2)では389%、(3)で128%と上昇をみとめた。なおPO_2は対照群で220mmHg、(1)で34mmHg、(2)490mmHg、(3)490mmHgであった。
「考察」:各臓器における虚血・再潅流時の組織細胞障害に好中球機能の関与が大きいことは周知の事実である。
好中球が関与する組織細胞障害のメカニズムとして好中球より産生される各種活性酸素種があげられ、本研究において前年度検討しすでに報告した。
この活性酸素種生成の引き金的役割りを演じるNADPH oxdase活性に好中球内のCa^2の変動が関与しているかどうかの検討を本年度行った。
その結果上記の如く、強く関与しているということが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 野村 美智子,弓削 孟文,他: "実験的hypoxia-reoxxgenationによるヒト好中球内Ca^2濃度の変化" 日本臨床麻酔学会誌,Vol(12). 12. 305 (1992)

  • [文献書誌] 弓削 孟文,他: "実験的hypoxia-reoxygenationによるヒト好中球活性酸素生成系の変化" 麻酔と蘇生. 28. 293-296 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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