研究課題/領域番号 |
02670694
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
斎藤 敬三 関西医科大学, 医学部, 助手 (50148524)
|
研究分担者 |
池田 栄浩 関西医科大学, 医学部, 助手 (70212769)
松本 早苗 関西医科大学, 医学部, 助手 (20154156)
新津 建樹 関西医科大学, 医学部, 講師 (40098140)
|
キーワード | 中枢性不整脈 / 脳底槽内薬液注入 / 頭蓋咽頭管 / プロスタグランディンF_2α / 視交叉槽 / リドカイン / 交叉熱電対 / 脳血流 |
研究概要 |
(1)家兎の底蝶形骨にある頭蓋咽頭管を利用し、視交叉槽にプロスタグランディンF_2αを注入し、心電図変化を観察した。また、この心電図変化に対し1%リドカインを注入し心電図の改善を確認した。同時に、実験経過中視床下部外側の血流の変化を交叉熱電対法で測定したところ、脳血流の増加・減少に関係なく、期外収縮が生じた。この理由として、視床下部の部分的な血流の変化により、自律神経中枢のアンバランスが生じ不整脈が生じたことが考えられる。また、リドカイン注入時、血流は増加したが、血流の変化との関連は不明であり、血流の変化の改善、膜の安定化などが原因として考えられる。 (2)頚髄切断または、副賢動静脈結紮により不整脈の発生率が低下した。このことより、神経伝達、カテコ-ルアミンが関与しているかもしれない。 (3)迷走神経切断後プロスタグランディンF_2αを注入すると、徐脈は生じなかった。このことより、期外収縮発生前に生じる徐脈は、迷走神経が関与しているのではないかと思われる。 (4)第1、第2または、第2、第3頚髄レベルの硬膜外腟に電極を挿入し、プロスタグランディンF_2α注入後に生じる期外収縮に対し、3Hz、10mAの電気刺激を与えると心電図は直ちに正常化する。この機序は現在検討中である。
|