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1991 年度 実績報告書

光線力学的作用のMutagenicityに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670701
研究機関山口大学

研究代表者

内藤 克輔  金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (60115251)

研究分担者 越田 潔  金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (70186667)
キーワード光力学的作用 / 突然変異 / 組織培養法 / ヘマトポルフィリン誘導体 / UVB / UVA / アルゴン色素レ-ザ-
研究概要

ヒト膀胱癌由来培養細胞株KKー47細胞を用いて以下の実験を行った。光感受性物質はHpDI(Queen Eli3abeth Hospital,Australia)を,培養液はEーaglc MEM(日水製薬)に10%中胎児血清(Microbiological Association,U.S.A)を加えたものを,照射光源はアルゴン色素レ-ザ-光(ADL,630nm,Spectionーphysics)およびUVA;300ー430nm,UVB;280ー320nm,東芝医療用機器株式会社,MーDMRー1)を用いた。HPDIは培養液にて希釈し,細胞毒性,突然変異発現率はコロニ-形成法にて行った。HpDIは処理3時間で細胞毒性が認められない40ug/mlを用い,HpDI処理後ADL1mW/cm^2,2分間照射(0.12J/cm^2)での細胞生残率は22%であり,以下この条件を用いた。UVA照射(cmW/cm^2)では6J/cm^2の照射量にて,UVB照射(0.1mW/cm^2)では0.6mJ/cm^2にてそれぞれ約20%の細胞生残率であり,以下この照射量を用いた。突然変異細胞の選択薬として6ーthioguanine(6ーTG,Sigma)を用いた。10^6個/シャ-レの細胞にHpDIを振触させADL照射した群,UVA又はUVBのみを照射1E群に分け,10^6個/シャ-レ上分注し培養を続けた。この再速養開始時を突然変異発現時間の0日目とした継代培養0,2,4,6,8,6ーTGを加え14日間培養した。同時にコロニ-形成法にて細胞生残率を求めた。UVB照射群における突然変異発現は4日目より増加し,6日目より9日目までほぼ一定であった。HpDeADL照射群およびDA単独照射群の突然変異発現は9日目まで10^5個生細胞当たり8.0±5.2個とほぼ一定であり,無処置の対照群と差異は認めなかった。HpDIを用いた光力学的作用には明らかなmutagenie actinityは認められなかった。また臨床的にも,上皮内癌を主とする40例の難治制膀胱癌に対して光力学的治療を行ったがmutation発現を示唆する所見は認められなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] katsusuke Naito,et al.: "Integrel laser phofodynamic treatment of rebractory multifocal blndden tumort" The Journal of Urology. (1991)

  • [文献書誌] 内藤 克輔,他: "光線力学的作用のMutagenicityに関する研究" 日本レ-ザ-医学会誌.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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