研究概要 |
(1)アンドロゲンレセプタ-の塩基配列はシカゴ大学のChunらにより明らかとされ,それに対するモノクロナル抗体も購入することが可能となった。しかし本研究の目的はアンドロゲンレセプタ-の前立腺癌での量の変化,構造の変化を知ることを第一の目標としておりChunらの報告によりアンドロゲンレセプタ-の塩基配列が明らかとなっても,本研究の意義は大きいものと考えている。現在,前立腺肥大症組織から得たcDNAライブラリ-からアンドロゲンレセプタ-のcDNAをクロ-ニングしている。このクロ-ニングは平成3年度内に完遂する予定となっているが予定通りの進行状況である。 (2)アンドロゲンレセプタ-に対するモノクロナル抗体をAffinity Bioreagent社より購入し,前立腺肥大症,前立腺癌でのアンドロゲンレセプタ-に関する免疫組織学的検討を行なっている。結果は3年度の日本泌尿器科学会中部連合総会または4年度の日本泌尿器科学会総会で発表する予定である。
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