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1990 年度 実績報告書

リンパ球サブセット解析による拒絶反応と感染の鑑別

研究課題

研究課題/領域番号 02670706
研究機関大阪大学

研究代表者

小角 幸人  大阪大学, 医学部, 助手 (30186639)

研究分担者 高原 史郎  大阪大学, 医学部, 助手 (70179547)
石橋 道男  大阪大学, 医学部, 講師 (40107032)
キーワードリンパ球 / 拒絶反応 / 感染症
研究概要

自己リンパ球とHCMVに感染した自己の線維芽細胞・感染していない自己線維芽細胞及び他人の感染した線維芽細胞や非感染線維芽細胞との混合培養において,増殖した自己リンパ球をスクリ-ニング的に各種モノクロ-ナル抗体を用いて,フロ-サイトメトリ-で分析したが,Leu2Aと(DR,IL2R,MO1,Leu7,Leu11)ではどの組合わせでも,有意差はみられず,またLeu3AとIL2RやLeu18,Leu4とLeu8,LeuM3とDRの組合わせでも差がなく,上記の組合わせでは感染症と拒絶反応の鑑別はできないと思われた。
臨床的にも,上記のモノクロ-ナル抗体の組合わせで,腎移植後,連続的に末梢血リンパ球サブセットの解析を行ったが,拒絶反応や感染症との相関はえられなかった。
そこで,末梢血や尿中からサイトメガロウイルス分離を毎週行っていたので,その結果と末梢リンパ球サブセット分析の結果を比較したところ,CMVが分離される前のT4/8比は1.63±0.13であったが,分離された日は1.07±0.12と低下しており,分離されている間は低下傾向を示し,培養が陰性になると1.52±0.21と上昇した。つりま,CD4とCD8の測定は,重度の感染のモニタリングには有用であると思われた。
さらに,T8ーFITC/S6FIーRDIを臨床のみで使用してみだが,急性拒絶反応では13例中5例でT8^+S6FI^+細胞が増加していた。明らかに感染症を発症した2例でもT8^+S6FI^+細胞が増加し,2例とも感染症の極期にピ-クとなり,感染症の回復とともに減少した。このモノクロ-ナル抗体でも拒絶反応と感染症の鑑別は困難であったが,さらに症例を追加して検討したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高野 右嗣,小角 幸人,他: "腎移植後拒絶反応及び感染症に対するT8ーFITC/S6FIーRDIによるtwoーcolorーflowーcytometry analysis" 移植.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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