• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

角膜実質と上皮組織の相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670797
研究機関日本大学

研究代表者

崎元 卓  日本大学, 医学部, 助教授 (70111515)

研究分担者 周藤 昌行  日本大学, 医学部, 助手
冨田 隆之  日本大学, 医学部, 助手 (70172187)
江波戸 文秀  日本大学, 医学部, 助手 (00158784)
葛西 浩  日本大学, 医学部, 講師
キーワード角膜実質 / 上皮組織 / 相互作用
研究概要

角結膜障害のなかで上皮の修復が因難になる原因がいくつかある。
遷延性の角膜浮腫、新生血菅、乾燥、炎症などのうち実質の病変のため正常の上皮再生が妨げられることが多い。 この様な状況では実質の改善は望むべくもなく当然ながら悪循環をたつことが必要となる。我々はまず実験モデルとして家兔の水疱性角膜症、ヘプタノ-ル処置後の角膜症を作成し上皮再生の過程で実質内に起る修復細胞の病態を明らかにした。 その後 Keratectomy を行い結膜被履術をおこなった。
其の結果 病的上皮の直下では軽微な basal laminaの形成と Type IV Collagenと思われる(現在L-プロリンにて確認中)繊維が認められた。又再生上皮は結膜由来である場合まずタンニン酸陽性の nonーgoblet 細胞がかなり早期より最表層の上皮細胞を中心に観察された。
結膜被履術の効果については既に知られている機械的刺激を減弱する、結膜血菅からの栄養補給などの理由の他に結膜被履直後より見られる実質浅層の浮腫が実質内細胞の遊走を又血菅新生を容易にすることが明らかにされた。培養細胞については中央よりより周辺が、周辺では他の方向より耳側からの細胞が増殖能力が高いことを確立できたが、治療を目的とするに十分な広さと丈夫さを持つ epithelial sheet の作成は因難であり現在検討を加えている最中である。 これらの研究期間中に実質の基質の性状の変化に注目していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 葛西 浩: "角膜上皮病変のSpecular microscopy" 眼科. 32. 495-504 (1990)

  • [文献書誌] 船本 速男・崎元 卓 他: "塩素により角膜障害および正常角結膜に対するタウリンの影響について" 日本眼科紀要. 41. 1797-1804 (1990)

  • [文献書誌] 崎元 卓: "目でみる眼科確定診断" 木下 茂・大橋 裕一・白土 城照, 4 (1990)

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi