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1990 年度 実績報告書

歯髄,歯根膜及び口腔粘膜支配1次求心ニュ-ロンの細胞体の組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670803
研究機関大阪大学

研究代表者

杉本 朋貞  大阪大学, 歯学部, 講師 (50135729)

研究分担者 重永 凱男  大阪大学, 歯学部, 教授 (90028770)
キーワード歯髄 / 1次ニュ-ロン / 三叉神経知覚核 / 炭酸脱水酵素 / 組織化学 / 電顕
研究概要

1.ラット歯髄支配1次ニュ-ロンの炭酸脱水酵素活性
(1)ラット下顎臼歯及び切歯歯髄にWGAーFITCを注入し、三叉神経節内の1次ニュ-ロン細胞体を標識し、細胞体サイズを計測したところ、その約90%が断面積300μm^2以上の中型ないし大型であった。
(2)上記標識細胞体を含む神経節切片にハンソン法で炭酸脱水酵素の組織化学染色を施すと、約30%の標識細胞体に酵素活性が認められた。
(3)下顎臼歯及び切歯をEDTA脱灰し、凍結切片にハンソン法で染色を施し、オスミウム後固定・エポン包理を行ない電顕で観察した。臼歯歯髄では小型有髄、切歯では無髄の軸索に酵素活性が認められた。
(4)以上の結果からラット歯髄支配1次ニュ-ロンは、背髄神経系で大型有髄線維を持つ1次ニュ-ロンに類似した形態及び組織化学的特徴を持つことがわかった。歯髄の神経線維、特に酵素活性を持つものが小型有髄または無髄である理由は、それらが軸索の伝導部ではなく、終末部に近いためであろうと考えられる。
2.歯髄支配1次ニュ-ロンの中枢内投射様式と中枢内終末形態
(1)ラット臼歯及び切歯歯髄にWGAーHRPを注入し、1次ニュ-ロンの中枢内終末を標識、その分布様式を三叉神経系各知覚末梢枝の中枢内投射様式と比較検討中である。
(2)ネコ歯髄及び顔面皮膚等を支配する1次ニュ-ロンの軸索中枢枝を電気生理学的手法で同定し、軸索内にHRPを注入し、その終末部を標識し、電顕によって観察、分析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tomosada Sugimoto: "Histochemical demonstration of neural carbonic anhydrase activity within the mandibular molar and incisor tooth pulps of the rat" Brain Research. 529. 245-254 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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