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1991 年度 実績報告書

Bacteroides産生コラゲナ-ゼの産生制禦機構について

研究課題

研究課題/領域番号 02670862
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

柳澤 高道  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50118585)

キーワードBacteroides gingivalis / コラゲナ-ゼ / クロ-ニング
研究概要

5ー10KbのBacteroides gingivalisDNAの分画を組み込んだ、組み換えプラスミドを用いてE,coli JM103株を形質転換し、発現ライブラリ-を構築、コラゲナ-ゼ活性を測定することでBacteroides gingivalisのコラゲナ-ゼ遺伝子保有株のスクリ-ニングを行った。その結果コラゲナ-ゼ活性を有意に示し、かつ再現性のある株が認められなかった。そこでスクリ-ニング方法に問題があるものと考え、コラ-ゲン(Cell matrix Type Aー1)可寒天平板培地(ニッポンジ-ン低融点タイプアガロ-スーL)を作製し、その溶解能によりコラゲナ-ゼ活性を測定し、コラゲナ-ゼ遺伝子保有株のスクリ-ニングを行った。しかし、培地の硬さをある程度得ようとするとコラゲナ-ゼ活性の検出感度が下がっていまい、スクリ-ニング法としては不適当であった。そこでさらに、コラ-ゲンの変性物質であるゼラチンを用い、つまりゼラチンーアガ-平板培地を使用しゼラチン液化能を認めた株をコラゲナ-ゼを含めたプロテア-ゼとして一次スクリ-ニングを行った。その結果6912株中62株に著明な液化能を認めた。ついでこの62株について ^3HーCollagenを用いて二次スクリ-ニングを施行したが、特異的に高値のコラゲナ-ゼ活性を示す株は認められなかった。そこで、E,coli Cー600株およびBLー21株を用いて上記のゼラチンーアガ-平板培地を使用し、ついで ^3HーCollagenを用いて二次スクリ-ニングを行う系で実験を施行した。しかし、同様な有意に高いコラゲナ-ゼ活性を示す株は認められなかった。以上のことから(1)大腸菌の自前のプロモ-タ-が働かない。(2)大腸菌の菌体内にコラゲナ-ゼ活性システムがない。などの可能性を考え今後、コラゲナ-ゼ抗体によるスクリ-ニング法を確立すべく、コラゲナ-ゼの精製を行う方向で検討して行く予定である。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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