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1990 年度 実績報告書

陶材焼付冠装着にともなう唇側歯肉の変色の解明ー歯根の変色についてー

研究課題

研究課題/領域番号 02670871
研究機関昭和大学

研究代表者

川和 忠治  昭和大学, 歯学部, 教授 (30014103)

研究分担者 福永 秀樹  昭和大学, 歯学部, 助手 (50199254)
割田 研司  昭和大学, 歯学部, 助教授 (10119290)
キーワード陶材焼付冠 / 歯根色 / 分光光度計 / L^*a^*b^*表色系
研究概要

陶材焼付冠装着にともなう歯肉の変色の原因として、歯根色の変色が考えられる。そこで、築造体装着までの各ステップで歯根の色調の変化がどれだけ生じるかを知る目的で、高速測色分光光度計および色彩輝度計を用い、天然歯を試料として、根管処置前、根管充後、築造窩洞形成後、築造体(金銀パラジウム合金、白金加金)試適後の歯根部の色の変化を比較検討した。
高速測色分光光度計を用いた測色の結果、築造窩洞形成後ー築造体試適後の色差は、根管充填後ー築造窩洞形成後間の色差より小さかった。築造窩洞形成後ー金銀パラジウム築造体試適後間の色差は、築造窩洞形成後ー白金加金築造体試適後間の色差より小さい傾向にあった。築造窩洞形成後のL^*値、b^*値は根管充填後に比べて大きく上昇した。とくにL^*値の変化量が大きかった。さらに築造体試適後のL^*値、b^*値は築造窩洞形成後より大きい値を示した。また、金銀パラジウム合金築造体試適後より白金加金築造体試適後のL^*値、b^*値の方がわずかに高い値を示した。各ステップにおけるa^*値の差は、L^*値の差、b^*値の差に比べ小さかった。
また、色彩輝度計を用い、築造窩洞形成後、築造体試適後の輝度を計測した結果、金銀パラジウム合金築造体試適後が最も大きく、ついで白金加金築造体試適後、築造窩洞形成後の順であった。
以上の結果より、歯根の色調は根管充填、築造窩洞形成、築造体試適を行うことにより変化し、築造体の金属の種類によっても色調と左右することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 河 大〓: "審美障害と咀嚼障害を補綴的に改善した1症例について" 昭和歯学会雑誌. 11. 21-27 (1991)

  • [文献書誌] 藤生 貴子: "臨床例における全部鋳造冠の適合について" 昭和歯学会雑誌. 11. 47-53 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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