研究課題/領域番号 |
02670903
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
豊福 不可依 九州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10117179)
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研究分担者 |
神田 重信 九州大学, 歯学部, 教授 (20014003)
有地 栄一郎 九州大学, 歯学部, 助手 (00150459)
田中 武昌 九州大学, 歯学部, 助手 (30163538)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | ディジタルパノラマ / CT / パノラマ像 / 画像形成 / 断層厚 |
研究概要 |
回転パノラマ撮影法は歯科X線診断において重要な位置をしめ、その画像形成に関する理論的、実験的研究が多数ある。回転パノラマ撮影において、従来のフィルムにかわるX線検出系を用いたディジタルパノラマは、最近のディジタル化の流れに乗って注目されるようになった。このディジタルパノラマが実現すれば、画像形成ソフトウェアの変更によって、一回の撮影で任意の断層面を描出することが可能となる。さらに従来のパノラマ装置の欠点であった画像のボケ、障害陰影等を、コンピュ-タ画像処理によりとりのぞくことが期待できる。本研究では、ディジタルパノラマの基礎となる画像形成理論について以下のことを行った。 (1)独自開発したイメ-ジインテンシファイアを用いるX線ビデオCTによってディジタルパノラマの投影デ-タを収集する。 (2)収集した3次元投影デ-タをコンピュ-タ処理し、種々の断層位置の断層像を得る。 (3)ディジタルパノラマとCTの画像再構成の理論的関係を明らかにする。 これらの結果、次のことが明らかとなった。 (1)ディジタルパノラマの画像形成は,不完全投影デ-タからの画像再構成として説明できる。 (2)断層面の位置、断層厚は、全投影デ-タの部分集合のとり方によって変化する。 (3)スキャノグラフィ、回転パノラマ、およびCTは、画像再構成に用いるX線束の数によって連続的に他に移行する。
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