| 研究課題/領域番号 |
02670918
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| 研究機関 | 北海道大学 |
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研究代表者 |
今井 徹 北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (40160030)
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| 研究分担者 |
松野 功 北海道大学, 歯学部, 助手 (60199825)
土田 隆彦 北海道大学, 歯学部, 助手 (00197708)
石川 博之 北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (20184492)
山本 隆昭 北海道大学, 歯学部附属病院, 助手 (40230560)
中村 進治 北海道大学, 歯学部, 教授 (80001791)
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| キーワード | 骨格性不正咬合 / 発音機能障害 / 構音器官 / 音響学的特徴 / 声道 |
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| 研究概要 |
1.骨格性不正咬合者の発声音の音響学的特徴について
骨格性不正咬合者の発声音の音響学的特徴を抽出するために、これらの患者の実音声を音声分析した。被験者として、外科的矯正治療を行った骨格性反対咬合者を用い、被験音として、これらの患者に特に障害が強く現れる無声摩擦音の1つである/〓/を用いた。音声分析の結果、手術前に比較して手術後では、音声スペクトルの中域周波数領域での音圧エネルギ-の増加が認められ、正常な場合の/〓/の音声スペクトルに類似したスペクトルパタ-ンを示すことがわかった。さらに手術後3カ月に比較して、手術後6カ月ではその特徴がより明確となった。これらの結果については、今年度の第49回日本矯正歯科学会において報告した。さらに、この音響学的特徴の成因が何であるのかを確認するために、Heガスを用いて健常者による模擬実験を行った。その結果、この音響学的特徴の成因の1つとして、骨格性反対咬合によって生じた音響管としての声道の形態異常によることが確認された。
2.構音運動器官の計測機器の開発について
発音機能障害の成因として、構音器官(声道、口唇、舌)の形態および機能異常が考えられる。しかし、現在のところこれらの器官の時間的変化を立体的に計測するシステムは開発されていない。そこで、構音運動で最も重要な舌運動について、現在、チップコイルを用いた3次元舌運動解析装置を開発し、その運動解析の可能性を検討しており、装置完成後直ちに計測実験を行う予定である。
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