研究課題/領域番号 |
02670920
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
新庄 文明 大阪大学, 医学部, 助手 (30154389)
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研究分担者 |
中西 範幸 大阪大学, 医学部, 助手 (90207829)
多田羅 浩三 大阪大学, 医学部, 教授 (20107022)
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キーワード | 歯の喪失 / 歯周疾患 / 成人歯科健診 / 個別指導 / 集団健診 / 個別健診 / 抜歯 |
研究概要 |
1成人の歯牙喪失の原因に関する調査の分析 兵庫県A市の、歯科医師会会員の診療所55か所において、2週間の期間における永久歯の抜歯について、抜歯の適応と判断された主症状、臨床所見、口腔衛生状態など、抜歯の原因に関連する要因について調査、分析を行なった。1,007本の抜歯の報告があったが、そのうち、智歯を除く永久歯の62%が40〜59歳において抜歯され、そのうち51%は歯周疾患を主要因とし、64%が歯周疾患に罹患していた。 この結果により、最も急速に歯の喪失が進行する年代において、喪失の主要な原因は歯周疾患であることが判明した。 2歯科受療状況別の歯の喪失状況についての調査分析 10か所の歯科医院の診療録をもとに、同一の歯科診療所を受診している患者の歯の喪失状況について、受診形態別に分析した。その結果、定期的な診査、予防処置、指導を受けた者の平均喪失歯数は年あたり0.098本で年齢による差は見られなかったが、主に症状がある時にのみ不定期に受診する者の歯の喪失は年平均0.372本と有意に高く、年齢が高くなるにつれて年平均歯の喪失数も多くなる傾向を認めた。 3健診形態別の成人歯科健診受診者の内訳 A市およびN町における集団歯科健診結果と、大阪府S市において昭和62年度以降実施されている個別成人歯科健診の結果をもとに、受診者の属性や有病状況、衛生状態を比較分析した。個別健診方式をとっている地域においては、集団健診方式を採用している地域の受診者よりも軽症群が多い結果が得られた。これは、診査方式により、受診者の偏りがあらわれるためであると考えられる。今後さらに、性・年齢群別の分析ならびに問診内容について詳細な検討を進めることにより、受診者の特性を把握することができるものと期待される。
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