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1991 年度 研究成果報告書概要

象牙質知覚過敏症における低出レ-ザ-の疼痛緩和効果についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670924
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児・社会系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

岩瀬 達雄  九州大学, 歯学部, 講師 (60151734)

研究分担者 斉藤 俊行  九州大学, 歯学部, 助手 (10170515)
奈良 美夫  九州大学, 歯学部, 助教授 (90091321)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
キーワード低出力レ-ザ- / HeーNe / 電気刺激 / 歯髄 / 治癒促進 / グロ-スファクタ- / ラット
研究概要

(1)ラットの下歯槽神経の一部をネンブタ-ル麻酔下で頬側より露出し、中枢側で切断した.30分間保生後、2極電極にかけ電気刺激を行うと、神経支配領域のオトガイ部の血管透過性が増し、色素を静注すると漏洩が認められた.そこで下歯槽神経にHeーNeレ-ザ-を10分間照射すると血管透過性の抑制が認められた.
(2)臼歯部歯髄へ分布している下歯槽神経を電気刺激することにより歯髄にオトガイ部でみられたような血管透過性の変化が見られるはずである。この歯にレ-ザ-を直接照射すると、より臨床に近い条件でレ-ザ-の効果を見ることができる.レ-ザ-照射の効果判定は,顎骨の脱灰組織標本を作成しHE染色をし血管及び色素の漏洩について観察した.その結果,対照群では歯髄の血管の拡張が観察された.色素の漏洩については十分に観察できなかった.レ-ザ-を照射した場合,歯髄の血管の形態に明かな差は認められなかった.これは神経を刺激しながら臼歯ヘレ-ザ-照射するのが予想以上に困難であり,照射が確実に行われたかどうかによると思われる.
(3)ラット背部を剃毛し左右対照に創を形成し,片側のみレ-ザ-を一日おきに30分間照射し創の大きさを画像解析装置により測定した.その結果,レ-ザ-を照射した場合非照射対照側に較べて治癒が早く,特に3日目から9日目では統計学的に有意な差が認められた.また組織学的にも,レ-ザ-照射側で結合機の形成が対照側に比して多くみられた.さらに創傷治癒の過程で重要な役割を果たしていると考えられているTGFーβーがレ-ザ-照射による治癒促進作用に関与しているかを検討した.TGFーβの測定はアッセイキットを用いてELISA法により測定した.その結果,レ-ザ-を照射するとTGFーβの活性が対照と比べて有意に高かった.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.IWASE: "Control of peripheral nerve conduction by He-ne Laser in rats" Sugical and Medical Lasers. 5. (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Y.KIMURA: "Effect of He-Ne Laser irradiation on wound healing in rats" Surical and Medical Lasers. 4. 14-16 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Y.KIMURA: "The enhancemen of tramsforming growth factor-β activity by Helium-Neon Lasers on wound Healing in rats" Lasers in Life Sciences.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] T. IWASE: "Control of peripheral nerve conduction by He-Ne laser in rats" Surg. Med. Lasers. 5. (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Y. KIMURA: "Effect of He-Ne laser irradiation on wound healing in rats" Surg. Med. Lasers. 4. 14-16 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Y. KIMURA: "The enhancement of transforming growth factor-beta activity by Helium-Neon lasers on wound healing in rats" Lasers in Life Science.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1993-03-16  

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