研究課題/領域番号 |
02670986
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
浜田 昭 昭和大学, 薬学部, 教授 (50053781)
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研究分担者 |
三浦 ゆり 昭和大学, 薬学部, 助手 (00216574)
竹内 啓蔵 昭和大学, 薬学部, 講師 (70175438)
内海 英雄 昭和大学, 薬学部, 助教授 (20101694)
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キーワード | ESR / ニトロキシド / スピンラベル / 虚血・再潅流 / 画像解析 |
研究概要 |
当該年度は、昨年度に引き続き以下の検討を行なった。 1.筋肉内におれるスピン標識化合物の消失メカニズムの検討:スピン標識化合物間で認められたシグナル消失速度の違いについて更に詳しく検討するため、マウス大腿部を結紮し血流を止めた状態で投与し、in vivo ESRで測定を行なった。AminoーTEMPOとCarbamoylーPROXYLで検討したところ、AminoーTEMPOでは筋肉を結紮してもシグナルは消失はしたが、CarbamoylーPROXYLではほとんど消失しなかった。このことから、AminoーTEMPOは、筋肉内で還元されニトロキシドがその常磁性を消失することにより、またCarbamoylーPROXYLは筋肉から血流へ拡散することにより大腿部からシグナルが消失することが明かとなった。 2.AminoーTEMPOのシグナル消失機構の検討:筋肉を結紮し血流を止めた後、再潅流を行ない、ニトロキシドの消失速度を測定した。その結果、虚血再潅流障害によりニトロキシドの消失速度は増加し、この増加はSODやアロプリノールの添加により抑えられた。したがって、生体内に投与されたニトロキシドは、体内で生成されるスーパーオキシド由来の活性種と相互作用しその常磁性を消失すると考えられる。 3.ESR-CTシステムの改良:濃度の異なる複数のESRシグナルが、空間的に異なった位置に混在する場合の画像化法について、空間分離スペクトル表示法の開発を行い、ほぼ満足できるシステムを完成した。
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