研究概要 |
次の三編の論文の如く研究をして来た。 1.Concentration of Lー1 actate and its related metabolic intermediated in liver,blood and muscle of diabetic and starved rats.(Res.Exp.Medi.投稿中) メチルグリオキサ-ル(MG)は糖又はグリセロ-ルを起源とすることがわかった。そこで飢餓や糖尿病のラットではこの経路はどうなるのか研究した。両ラット群ではDー乳酸の血漿、肝、骨格筋中濃度は著しく上昇した。一方、これらの動物では、ピルビン酸は血漿、肝及び骨格筋中では著しく減少した。MGは両群のラットで血漿中上昇し、肝と筋中では減少した。 2.DーLactate concentrations in blood,urine and sweat before and after exercise.(Eur.J.Appl.Physiol.in press) 運動と各種体液中のCー乳酸とはどの様に関連するかを調べた。運動することにより、Dー乳酸、Lー乳酸及びピルビン酸の血漿中濃度は激増する。この場合Lー乳酸の方がDー乳酸より上昇率が大きい。MGの赤血球中の量は運動後激減する。特に平常運動してない人は顕著であった。Dー乳酸及びその関連化合物の尿中濃度を調べたが、運動とは無関係であった。また、汗の中のそれらの化合物も運動とは無関係であった。 3.Purification and charcterization of formaldehyde dehydrogenase from rat liver cytosol.(J.Biochem.in press) MGは色々な経路で生合成され色々な経路で代謝されると報告されている。この代謝の場合、ホルムアルデヒド脱水索酵素がMGを基質にしているのではないかと思い、ラット肝より精製した。そして、基質時異特等、その物理化学的性質を調べた。しかし、MGを基質にしなくい、MGを代謝する酵素は別に存在することを発見した。 上記の他に各種の研究実績があるが割愛する。
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