新たに筋硬度計を特注により製作した。これを用いて20名のボランティアの両側腓腹筋の硬度を測定した。20分間のつま先立ち運動による運動負荷の直前(対照)、負荷終了直後、5、15、30、60分後の筋硬度の変化を測定した。また運動負荷直後に一側の下腿三頭筋に5ヶ所施針し、対側の下腿三頭筋の筋硬度の変化と比較した。この結果、筋硬度は運動負荷直後には対照に比べ有意に増加(約26%増加、危険率1%以下)し、時間と共に減少し60分後にはほぼ対照値に戻った。これに対し施針を行なった側では非施針側に比べ有意に筋硬度減少率が大きく(危険率1%以下)施針15分後には対照値に復帰した。また1ー2日後に発生する筋痛の程度は約80%のボランティアで施計側の方が軽度であった。本研究の結果は第68回日本生理学会で発表した。また、現在The Journal of Showa University Medical Sciencesに投稿し、印刷中である。
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