研究課題/領域番号 |
02671043
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
山崎 則行 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (50174644)
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研究分担者 |
小森 慎二 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (60195865)
沢井 英明 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (80215904)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 精子不動化抗体 / 免疫グロブリン遺伝子 / 発現ベクタ- / gene transfection / BPV vector |
研究概要 |
我々は、すでに精子不動化ヒト型IgMを産生するヒトーマウスヘテロハイブリド-マよりその抗体遺伝子を単離して、IgGlにクラススイッチした後それをマウスの細胞株に導入して、ヒト型SIーMab(IgGl)を産生する形質転換株(En46)を作製したが、本研究では、さらに安定に、しかも大量にSIーMab及びそのFab分画を産生する細胞株の作製を試みた。 1)ヒト型SIーMabを大量に産生する細胞株の作製 En46のcDNAライブラリ-を作製して、それが産生するヒト型SIーMabをコ-ドするH鎖cDNAおよびL鎖cDNAを単離した。それぞれを、動物細胞において極めて効率良くcDNAを発現させることができるベクタ-BCMGSーHygおよびBCMGSーNeoに挿入した。それらを順次、電気穿孔法にてマウスミエロ-マ細胞X63.AG8に導入し、目的のヒトSIーMabを産生する形質転換株(D5L3)を得た。D5L3の抗体産生量および精子不動化活性はEn46の約3倍あり、またその活性は、非選択培地での長期培養によっても失われることのない安定したものであった。 2)ヒト型SIーMabのFab分画の産生する細胞株の作製 1)で単離したH鎖γ1遺伝子CH1ドメインをコ-ドする領域の直後にsiteーdirected mutagenesisによりストップコドンを導入した遺伝子断片を作製し、それをBCMGSーHygに組み込み、1)と同様にL鎖cDNAとともにマウス細胞株に導入した。選択培地にて形質転換株を選別した後、ELISAにてその培養上清中のFab分画を調べたところ、24個の陽性クロ-ンを得ることに成功した。現在それらの形質転換株について解析中である。
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