研究課題/領域番号 |
02671079
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
稲吉 光子 北里大学, 看護学部, 講師 (60203212)
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研究分担者 |
島口 貞夫 北里大学, 看護学部, 教授 (30050389)
ライダー島崎 玲子 北里大学, 看護学部, 教授 (90191676)
竹崎 久美子 北里大学, 看護学部, 助手
堀 良子 北里大学, 看護学部, 助手
川口 優子 北里大学, 看護学部, 講師 (90152941)
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キーワード | 共同的意思決定 / 医療コンシュ-マイズム / 医療参加 / 患者満足感 / 患者の権利 / 国際比較 |
研究概要 |
1990年に計画した調査を終了し、得られた日本の知見をまとめる。 1.看護婦は看護ケアの意思決定について、情報を患者に提供し、共有することを患者自らが意思決定していると認識していた。そのため、意思決定においては、看護婦は患者の意見・考えに従っていると考えていた。一方、患者は必要に応じて意見をいう機会が与えられていたという認識であった。臨床における患者と看護婦の意思決定にかなりの食い違いが認められた。患者自らの意思決定がコンシュ-マイズムの視点から積極的にすすめるに至っていない現状であった。 2.意思決定に参加しているという患者の認識が高いほど満足感が高かった。しかし、コンシュ-マ的態度と満足感とは関係がなかった。つまり、患者の意思決定は医療専門職に委ねるという伝統的病者役割が認められはしたものの受けた看護ケアには満足していた。 3.個人的要因である年齢は患者と看護婦ともにコンシュ-マ的態度に影響していた。 4.内科看護と外科看護の違いは看護婦の態度に影響していた。そのため、患者の医療参加の程度が異なっていた。
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