研究概要 |
平成2年7月及び11月に実習前の看護学生10名を対象にして手指細菌の検出を行った。その結果は先ず検出細菌種の内訳からみると、一回目の実験ではGPC80%、GPR16%,GNC2%,GNR0%。2回目はGPC89、2%,GPR6%,GNC0%,GNR1%であった。また一回目の実験ではGPCのうちS.aureusは2、5%、Micrococcus6、4%、残りの約90%はコアグラ-ゼ陰性のブドウ球菌であった。GNCは一人の学生からのみ検出され、それらはAchromobacter xylosoxidano及びAcinetobactor calcoaceticusであった。GPRはバチルスが86%を占めていた。2回目の実験ではGPCの内、S.aureus5、6%、Micrococcus7%、コアグラ-ゼ陰性ブドウ球菌87%であった。 また同年12月に実施した看護職員15名の仕事前、手指細菌の検出結果はGPC73%,GPR18、5%,GNC3、7%GNR2,2%であり、この細菌種の割合は仕事後においてもほぼ同様な結果であった。仕事前の検出細菌種ではGPCのうち約8%がS.aureus(内、66、7%がMRSA)で、Micrococcus5%、残りの87%はコアグラ-ゼ陰性のブドウ球菌であた。GPRは20%がバチルスであった。GNCは3人の看護婦から検出され、Acinetobactor Calcoaceticus、及びAcinetobactor Iwoffiの2菌種出あた。GNRは4人の看護婦から検出され、それらはFlavobacterium,Aeromonas hydrophilla、Pseudomonas属であった。
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