研究概要 |
平成3年11月に行った手習前看護学生8名の実指細菌の検出結果はGPC77%、GPR19%、GNC、R3%であった。GPCのうち、S.aureusは3株(13%)で、MRSAは検出されなかった。GPRはバチルスが33%を占めていた。GNC、Rではブドウ糖発酵性の菌1株のみが検出された。 また同年7、11、12月に実施した看護婦延べ48名の仕事前手指細菌の検出結果は、GPC79%、GPR16%、GNC、R5%であった。GPCのうち、S.aureusは9株(16%)で、内ち、7株(78%)がMRSAであった。GPRはバチルスが44%を占めていた。GNC、RはFlavobacterum sp.、Klebsiela sp.,Acinetobacter sp.,Moraxella sp.などの菌であった。勤務後の手指細菌の検出結果はGPC78%、GPR16%、GNC、R6%であった。GPCのうち、S.aureusは8株(4%)で、内1株(13%)がMRSAであった。GPRはバチルスが71%を占めていた。GNC、RはAcinetobacter sp.を中心にPseudomonas sp.,Moraxella sp.などであった。 同年7、11、12月に実施した外科系2科、内科系1科の環境からの分離菌の検出結果は、GPC40%、GPR51%、GNC、R9%であった。GPCのうち、S.aureusは12株で、すべてMRSAであった。GPRはバチルスが80%を占めていた。GNC、RではAcinetobacter sp.12株とPseudomonas sp.が7株で全体の60%を占めていた。また同時期の、同3科の臨床分離菌は、各科ともMRSA及び緑膿菌が主要な分離菌てして1、2位を占めていた。
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