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1990 年度 実績報告書

成長ホルモン分泌に関与にするガラニン,ニュ-ロテンシン,ドパミンニュ-ロン

研究課題

研究課題/領域番号 02671101
研究機関香川医科大学

研究代表者

新見 道夫  香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (80164523)

研究分担者 河西 浩一  香川医科大学, 医学部・附属病院, 教授 (60033057)
キーワードGalanin / GHーreleasing factor / True blue / Arcuate nucleus / Median eminence / Immunohistochemistry / Neurotensin
研究概要

1.ラット成長ホルモン(GH)分泌に関与するガラニンニュ-ロン:
(1).正中隆起に線維を投与するガラニンニュ-ロンは、大部分弓状核に分布し、前脳室周囲核、視索上核、室傍核、視床下部外側基底部にも少数分布していた。その他、背内側核、脳弓周囲部のガラニンニュ-ロンは、周囲の脳部位に投射し、神経伝達物質、又は、神経修飾物質として、他のニュ-ロンに働くのかもしれない。(2).ガラニンとGRF(growth hormoneーreleasing factor)の共存が正中隆起に線維を送る弓状核の神経で高密度に認められた。このことより、弓状核におけるGRF・ガラニン含有ニュ-ロンは正中隆起に線維を投射し、GRFとガラニンは下垂体門脈血中に共分泌される可能性が示された。最近、ガラニンはin vittoで、下垂体GH分泌を促進し、ガラニンとGRFはGH分泌増加に相加的であることが報告されており、我々のガラニンとGRFの共分泌の概念を強く支持する。
2.ラットGH分泌に関与するニュ-ロテンシン(NT)ニュ-ロン:
(1).正中隆起に線維を投射するNTニュ-ロンは、主として弓状核に存在し、室傍核、前脳室周囲核にも少数認められた。(2).NTとGRFの共存が正中隆起に線維を投射する弓状核の神経で高密度に認められた。これまでNTはin vivoでGH分泌を促進しin vitroでGH分泌に効果をもたず下垂体ソマトトロフへの直接作用は否定されていた。しかしながら、我々の結果によれば、NT・GRF含有ニュ-ロンは正中隆起に線維を投射し、これらペプチドは下垂体門脈血中に共分泌される可能性が示された。この共分泌の意義は不明があるが、GH分泌に何らかの調節的役割を果たしているものと推定された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Michio Niimi,Jiro Takahara,Makoto Sato,Koichi Kawanishi: "Immunohistochemical Identification of Galanin and Growth Hormoneーreleasing FactorーContaining Neurons Projecting to the Median Eminence of the Rat." Neuroendocrinology. 51. 572-575 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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