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1991 年度 実績報告書

成長ホルモン分泌に関与するガラニン,ニュ-ロテンシン,ドパミンニュ-ロン

研究課題

研究課題/領域番号 02671101
研究機関香川医科大学

研究代表者

新見 道夫  香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (80164523)

研究分担者 河西 浩一  香川医科大学, 医学部・附属病院, 教授 (60033057)
キーワードDopamine / Tyrosine hydroxylase / Growth hormoneーreleasing factor / True blue / Arcuate nucleus / Median eminence / Immunohistochemistry
研究概要

正中隆起に線維を投射するtyrosine hydroxylase(TH)含有ニュ-ロンの局在およびGrowth hormonereleasing factor(GRF)との共存について
ラット正中隆起に線維を投射するドパミンニュ-ロン(マ-カ-としてTH)の局在を明らかにするため蛍光免疫染色と逆行性標識物質(true blue)法入法とを組み合わせ研究した。さらにGRFとの共存、共分泌を証明するためTHとGRFを二重染色した。
1)正中隆起に線維を送るTHニュ-ロンは主として弓状核に存在し、その約56%が正中隆起に投射していた。その他のTHニュ-ロンは周囲の脳部位に投射し、神経伝達物質、または神経修飾物質として、他のニュ-ロンに働くものと考えられた。また、前脳室周囲核、視床下部外側基底部におけるTHニュ-ロンも少数ながら正中隆起に投射していた。
2)弓状核腹外側部における正中隆起へ投射するTHニュ-ロンの約32%がGRFを含有していた。このことより、ドパミンとGRFは下垂体門脈血中に共分泌される可能性が示された。in vitroの実験によれば、ドパミンは下垂体成長ホルモン(GH)分泌を抑制することが報告されている。このことより、GRFがGH分泌を促進し、もう一方のドパミンがそれを抑制するといった相反する作用をもつ共分泌の例と考えられ、今後、両活性物質の同一細胞内での相互調節機構の解明が必要と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Michio Niimi,Jiro Takahara,Makoto Sato,Koichi Kawanishi: Neuroendocrinology. 55. 92-96 (1992)

  • [文献書誌] Michio Niimi,Jiro Takahara,Makoto Sato,Koichi Kawanishi: Neuroendocrinology. 55. 92-96 (1992)"Identification of Dopamine and growth hormoneーreleasing factorcontaining neurons projecting to the median eminence of the rat by combined retrograde tracing and immunohistochemistry."

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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