研究課題/領域番号 |
02671107
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
岩本 安彦 自治医科大学, 医学部, 助教授 (60143434)
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研究分担者 |
白石 郁夫 自治医科大学, 医学部, 助手 (10235731)
熊倉 忍 自治医科大学, 医学部, 助手 (50186467)
葛谷 健 自治医科大学, 医学部, 教授 (80048959)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | プロインスリン分泌 / プロインスリン / インスリン比 / 膵B細胞機能 / インスリン非依存性糖尿病 / 糖負荷試験境界型 / 糖尿病家族歴 / 経口血糖降下剤 / 糖尿病発症因子 |
研究概要 |
本研究では末梢血中のプロインスリン(PI)のインスリン(I)の対する比率(PI/I)が膵B細胞にかかる負荷の程度を示す指標になるとの仮説に基づき、糖尿病の発症因子と考えられている肥満や加齢、糖尿病の遺伝(家族歴)のプロインスリン分泌動態に及ぼす影響、糖尿病発症のリスクの高い、糖負荷試験(GTT)境界型でインスリン低反応者におけるプロインスリン分泌を検討し、さらに糖尿病の経口剤治療後のプロインスリン分泌の変化を調べた。これらにより、インスリン分泌のみでは知りえなかった膵B細胞機能の質的変化をとらえ、プロインスリン分泌動態からみた糖尿病の発症・悪化の機序に迫ろうと試みた。 1.PI分泌動態に及ぼす肥満の影響:肥満者では非肥満者に比べ、空腹時及びGTT時のI,PIともに増加し、PI/Iには差がなかった。肥満自体では膵B細胞の機能の質的な異常を示さなかった。 2.PI/Iの糖尿病家族歴の有無による比較:GTT境界型を対象に、糖尿病家族歴の有無により空腹時、GTT時のPI/Iに差がみられるかどうか比較したが、差はなかった。PIの相対的増加に遺伝の影響はなかった。 3.PI/Iに及ぼす加齢の影響:GTT正常型の非肥満者を対象に10歳代〜60歳代に層別し、空腹時、GTT時のPI/Iに及ぼす加齢の影響をみたが、PI/Iが加齢とともに上昇する傾向をみとめた。 4.境界型のインスリン低反応者におけるPI/I:非肥満境界型を対象に、GTT時のインスリン低反応者と正常反応者のPI/Iを比較したところ、インスリン低反応者の方がPI/Iが高値を示した。 5.糖尿病患者における経口剤(SU剤)治療前後のPI/Iの比較:食事療法単独ではコントロ-ル不良の糖尿病患者にSU剤を投与し、治療前後のPI/Iを比較したところ、耐糖能の改善に伴い、PI/Iは低下した。
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