研究課題/領域番号 |
02680001
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
川崎 温 埼玉大学, 理学部, 教授 (40023709)
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研究分担者 |
宅間 宏 電気通信大学, レーザー極限技術センター, 教授
井門 俊治 埼玉大学, 工学部, 助教授
宮本 芳子 埼玉大学, 理学部, 助手 (10008831)
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キーワード | ジャイロトロン / 自由電子レ-ザ- / 相対論的電子ビ-ム / 電子サイクロトロン・メ-ザ- / 電子ビ-ム不安定性 |
研究概要 |
本研究は平成2年度および3年度の2年にわたる研究計画として認められており、当該平成2年度は装置の設営と順調な運転を確保することをおもな内容とする。加速器本体は整備が進んでいる。速い繰り返しの相対論的電子ビ-ムとプラズマ・ウェ-ブガイド系の完成が最も重要な課題であった。後者については新たに2.45GHzマイクロ波による電子サイクロトロン共鳴加熱プラズマを採用し、信頼性の高い機器を設置、運転試験中である。このための2.45GHZ,2KWのマイクロ波発生器、チュ-ナ-、パワ-測定部、プラズマ生成部等が本補助金によって購入された備品である。プラズマの特性、制御テストを行なっていて、その結果が出て来つつある。別途予算によって、小型コンピュ-タを導入し、測定結果を直接のinーsitu解析を行なう準備を進めている一方で、この計算機によるシミュレ-ション実験をおこなった。初めに、Dopplerーshift dominated gyrotronのモデルで検討を行ない、基礎となる動作の解析を行なった。その結果の一部は平成3年1月末に、日本原子力研究所主催の自由電子レ-ザ-研究会で発表された。この主題につき以前より共同研究をしている原子力研究所のメンバ-と共同で検討した結果は春の日本物理学会物性分科会で講演する。なおリップル磁場による電磁波生成能率の増大と、プラズマ・ウェ-ブガイド中の電子ビ-ムの伝播についてのシミュレ-ションが進行中である。これで平成3年度の実験開始への準備がハ-ドウェアとソフトの両面でほぼ整ったと云える。プラズマ生成用に予定していたレ-ザ-が諸般の事情で導入出来なかったので計画の一部変更をしたためやや予定が遅れたが計画の繰り替えで対処した。2年計画として認められているため、適当な修正が容易であった。
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