研究課題/領域番号 |
02680023
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長谷川 利治 京都大学, 工学部, 教授 (40025911)
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研究分担者 |
河野 浩之 京都大学, 工学部, 助手 (70224813)
滝根 哲哉 京都大学, 工学部, 助手 (00216821)
高橋 豊 京都大学, 工学部, 助教授 (00135526)
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キーワード | 情報流網 / 性能評価 / FDDI / CSMA / CD / ゲ-トウェイ |
研究概要 |
1.音声トラヒック並びにデ-タトラヒックを統合して収容するために考案されたFDDI方式に対する性能評価解析を行い、以下のことが明らかになった。 (1)負荷の高い端末がある場合、その端末の下流にある端末での遅延が増大する。この傾向は特に最大サイクルタイムが大きい場合に顕著である。 (2)負荷の低い端末がある場合、その端末の上流にある端末での遅延が増大する。この傾向は特に最大サイクルタイムが小さい場合に顕著である。 (3)音声トラヒックの遅延特性は、他の端末の並びにデ-タトラヒックの負荷にほとんど影響されない。 (4)デ-タトラヒックは種別毎に定められる優先度パラメ-タを持つが、その遅延特性は、他の端末の負荷や優先度パラメ-タに大きく依存しており、単独では定まらない。 以上によりFDDIの基礎的特性が解明された。 2.ロ-カルエリアネットワ-クの代表的伝送方式であるCSMA/CD方式のネットワ-クを相互接続する際に用いられるバッファに対する性能解析を行い、以下のことが明らかになった。 (1)内部端末の遅延特性はゲ-トウェイの回線占有率が増えるにしたがって、急速に劣化する。 (2)ゲ-トウェイで用いるサ-ビス規範は制限式が好ましい。 (3)ゲ-トウェイにおける再送パラメ-タを調節することにより、ゲ-トウェイの遅延特性を改善できる。 以上により、ゲ-トウェイの設計に対する指標を与えることができた。
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