研究概要 |
パソコンを用いた三次元画像解折用ソフトは従来フロッピ-ディスクにより作動するものが解発され使用されてきた。本研究ではハ-トデイスクで作動するよう改良されたソフトを用い,まずCPV,ハ-ドデイスク,入力装置等のハ-ドウェア-と解折ソフトの適合性を検討し、充分使用できうることを確認した。 スンクスは食虫目の特徴として鋭い感覚をもち活発に動く鼻吻部を有している。この鼻吻部の運動は顔面神経運動核の支配を受ける浅頭筋群によって行われている。本実験では浅頭筋の顔面での位置と、顔面神経亜核の関連性を明らかにする目的で、顔面神経の末梢枝又は、支配筋内へHRPを投与し、逆行性標識法により、運動神経胞の局在を明らかにした。その結果,(1)顔面背側に存在する鼻吻挙筋は顔面神経背側亜核に(2)鼻吻部吻側に存在する触毛起立筋の支配細胞は外側亜核に(3)尾腹側にある広顕筋の細胞は内側亜核に(4)顔面中央部にある大・小頬骨筋,上唇挙筋の支配細胞は中間亜核に夫々局在することが明らかとなった。また(5)顔面神経は上記の浅頭筋の他にアブミ骨筋,顎二腹筋などの深層筋も支配するが、これらの支配細胞は副核に局在することも明らかにした。 スンクス脳の正常完全連続切牛のトレ-スを行い,これを三次元画像解折した結果,大型神経細胞の集団より成り,三叉神経運動核と密接な位置関係を有する副核は、顔面神経束により三叉神経運動核から明瞭に区別されうることを明らかにした。 本研究初年度に予定した実験計画は上記のように目的を達したが,現在引きつづき三叉神経知覚核における局在性および偏桃機亜核の立体配置を明らかにすべく実験を行っている。
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