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1990 年度 実績報告書

ヒトの筋力発揮調整能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02680099
研究機関金沢大学

研究代表者

出村 慎一  金沢大学, 教育学部, 教授 (20155485)

研究分担者 島田 茂  福井工業高等専門学校, 助教授 (30178941)
藤原 勝夫  金沢大学, 教養部, 助教授 (60190089)
キーワード筋力発揮 / 調整能 / パソコン
研究概要

デジタル握力計(ヤガミ:EDーD100R)及びパソコン(富士通:FM16β or FMRー50)を利用して、握力計から出力される筋力発揮値を連続的に取り込むことが可能なプログラム・システムを開発し、最大筋力値(以下Fmax)のみならずFmaxに到達するまでの筋力発揮パタ-ン(以下握力発揮特性値)を詳細に検討した。握力発揮に関する基礎的研究として、Fmaxの測定条件及びパソコン接続型握力測定の信頼性を検討した。測定方法は、デジタル握力計から発揮された筋力値をRSー232C出力よりパソコンにデ-タとして取り込む方法を用いた。
1.Fmaxの測定条件に関して:測定時間、測定間隔及び測定回数を詳細に検討した後、指示条件の違いによる握力発揮特性値を比較検討した。すなわち、「一気に最大まで握力を発揮する」という指示条件を与えた場合と何も指示条件を与えず任意に握力を発揮した場合の2条件間におけるFmax及びFmaxに到達するまでの握力発揮特性値について比較検討した。また、運動競技選手を対象として、前述した指示条件の有無の点から握力発揮特性値を算出し、これら運動種目間の差異を検討した。
2.握力測定の信頼性に関して:指示条件別にパソコン接続型握力測定値の信頼性を検討した。
以上の握力発揮に関する基礎的研究から、(1).Fmaxはその所要時間及び筋力曲線におけるFmax発現時点との間に有意な関係はみられない、(2).Fmaxは握力の集中的な発揮と何らかの関係がある。(3).指示条件はFmaxには影響を及ぼさないが、両条件間における握力発揮パタ-ンは異なる、(4).両条件とも握力測定値の信頼性は高い、(5).握力発揮特性値は運動種目により異なる、等の知見が得られた。詳細な結果については、裏面に記載した論文にまとめられている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 島田 茂: "パソコンを用いた握力測定と分析" 福井工業高等専門学校研究紀要 自然科学・工学. 24. 13-18 (1990)

  • [文献書誌] 出村 慎一: "指示条件の違いによる握力発揮特性の差異について" 教育医学. 37. (1991)

  • [文献書誌] 出村 慎一: "大学男子運動競技選手における握力発揮特性の種目別比較" 北陸体育学会紀要. 27. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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