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1991 年度 実績報告書

γ線照射による製剤中医薬品の活性変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02680188
研究機関大阪薬科大学

研究代表者

木村 捷二郎  大阪薬科大学, 薬学部, 助教授 (40027446)

研究分担者 泰松 明子  大阪薬科大学, 薬学部, 助手 (50236171)
キーワードγ線 / 放射線分解 / アクリノ-ル / 活性変化 / G値 / 残存率 / 吸収線量 / 分解定数
研究概要

平成3年度における研究計画は、前年度に得られた研究結果を基とし、複合成分系におけるG値の測定と活形変化の推算方法の確立であり、以下に述べる研究成果を得た。
1)水溶液製剤中のアクリノ-ルの分解率の測定
^<60>Coγ線を用いて5〜300kGyの線量範囲における水溶液製剤中のアクリノ-ルの分解率を実験的に求めた。
2)含湿ペプシン製剤中の活性変化の測定
上記と同じ線量範囲における含湿分の異なる製剤中のペプシンの活性値を実験的に求め、現在、活性変化G値を算出中である。
3)γ線照射による水溶液製剤中の医薬品の分解または活性変化の推算法の確立
湿潤ならびに水溶液製剤に放射線滅菌法を適用する場合の含有成分の残存率Rの算出法として、湿潤ならび水溶液製剤に放射線滅菌法を適用する場合の含有成分の残存率Rの算出法として、
R=1ー(1.04×10^<-10>・[a・Gs+(1-a)Gw]・M・D)/a(Gy)……(1)
および
R(N/No)=e^<-kD>……(2)
ここで、k≒1.04×10^<-10>・[A・Gs+(1-a)Gw]・M・D/a
を誘導し,モデル医薬品としてアクリノ-ルを用いると、M=361であるので、
k≒3.75×10^<-8>・[a_0・Gs+(1ーa)Gw]・M・D/a_0……(3)
前1)において得られたデ-タを基にして(2)式から分解定数kを算出し、(3)式から直後および間接作用によるG値を別々に算出し、Gs=1.25およびGw=0.80を得、これらのG値(1)式に代入することによって、含水および湿潤状態の異なる製剤おける放射線分解率または照射後の残存率の推算方法が確立できた。
以上の成果については関連学会において発表し、Radioisotopes誌に投稿済である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Syojiro KIMURA,Meiko TAIMATSU,et al.: "Experimenral Studies on Absorbed Dose in Radiation Sterilization of Pharmaceutical Preparation" Bull.of Univ.of Osaka Pref.,series A. Vol.40. 167-174 (1991)

  • [文献書誌] 木村 捷二郎,泰松 明子: "剤形の異なる医薬品の放射線分解とG値" Radioisotpes. Vol.41. 71-78 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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