研究分担者 |
鷲尾 龍一 筑波大学, 現代語現代文化学系, 講師 (90167099)
藤代 一成 お茶の水女子大学, 情報科学科, 助教授 (00181347)
鈴木 英一 筑波大学, 現代語現代文化学系, 助教授 (30004071)
大保 信夫 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (20011661)
原口 庄輔 筑波大学, 現代語現代文化学系, 教授 (50101316)
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研究概要 |
本年度の研究業績は次の3つに分類できる:(1)大学受験生によってよく用いられている,英単語学習書の一つをとりあげ,そのうちの最重要語に分類されている1279語について,印欧語根を調査し,英語トピックス辞書の重要一項目である,「印欧語根とその応用」の原材料とする作業を行ったこと。具体的にいうと,87%(1113語)について印欧語根が判明していること,この1113語を同根語族に分類すると,その数は426であった(すなわち,平均3語/語根)。これより,大学受験生は,同根語と知らずに学習していることになり,理解不足とともに記憶エネルギーの浪費をしているとみることができる。これは印欧語根の意義を具体的に示す結果といえる。 (2)試作用データベース(ハイパーテキスト)の概念スキーマの設計を行い,そのサブスキーマをリコー社製DBMS“G-BASE"上に実装し,試用に供てたこと。 これは(a)与えられた単語の印欧語根を検索すること,(b)与えられた印欧語根から派生するすべての英単語を検索すること,(c)訳語から英単語を検索すること,の3機能をもつ。試作環境をもう少しくわしくいうと,SONYワークステーションNEWS3460,NEWS OS 4.2R,メモリサイズ 16MB. ここまで到着達るのにいろいろの試行錯誤を必要とした。 (3)ユーザ・インタフェイスの設計と試作。ここではまずユーザーインターフェイスの状態モデルを作成することに重点がおかれた。 これはXウインドウ上にXTOOLKITを用いて実装された。 以上の成果はよりくわしく次のページの文献(佐藤および山崎の修士論文,卆業論文)を参照されたい。 さらに,池辺を中心としたチームにより,印欧根語を実地に英語授業で教授し,学生の語学学習方法に新しい現点を与えることができた。
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