研究分担者 |
高畑 弘 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60014784)
平田 昭雄 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (60165173)
下條 隆嗣 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50014767)
伊藤 一郎 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (60134764)
横山 節雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20090532)
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研究概要 |
中学生に対して、情報処理能力(課題の理解・分析力,問題解決のためのアルゴリズム構成力,プログラム構成力,プログラミング力,評価力など)と数学,理科の学力との関連分析を行った. 約100名程の中学生生徒に対して、通常授業での数学,理科の学力成績,標準学力テストの成績を得,情報処理能力として,(1)デ-タの処理・加工能力(デ-タ、ファイルを操作するためにスプレッドシ-トの利用を試みさせた),(2)手続き的プログラムの構成力(BASIC言語による),(3)短期記憶,類推,弁別といった諸能力をテストしうる適性テスト,(4)問題解決アルゴリズム構成力テスト、といった内容のテスト類を実施した。なおこれらのテストの実施においては、必要な説明、講義、若干の演習を前もって行った。 以上のようなテストを実施し、多次元的な視点でさまざまな分析を行い、情報処理能力の因子構造や数学,理科の教科学力との関連を詳細に分析した. 現時点での主な結果は次の通りである。 (1)情報処理能力(ここで定義した内容において)と数学,理科の学力との間に明確な関連が見い出されなかった.すなわち情報処理能力は独立性の強い因子であることが示唆された. (2)情報処理能力の因子構造は、短期記憶,類推,弁別といった因子とプログラム作成力(デバツギングも含めて)と同一の次元にある. (3)問題解決アルゴリズム構成力(直観性,洞察性を含む)とは若干の関連が見い出された.
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