研究課題/領域番号 |
02680236
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
今栄 国晴 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60023967)
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研究分担者 |
遠西 昭寿 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (20135396)
柴田 録治 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20023997)
清水 秀美 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60025111)
北岡 武 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60024022)
平田 賢一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20024060)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | コンピュ-タリテラシ- / コンピュ-タ不安 / コンピュ-タ教育 / 情報教育 / CAI / テスト |
研究概要 |
中学生と高校生のコンピュ-タリテラシ-の水準を測定するテストを開発することが本研究の目的である。初年度において、コンピュ-タリテラシ-の定義と内容が検討された。従来、コンピュ-タリテラシ-は知識や技能に限定されることが多かったが、コンピュ-タへの感情的な側面も必要であるとの結論に達した。生徒たちはは、現在すでにコンピュ-タに関する知識や技能があることも必要であろうが、将来、社会生活の中で情報処理を積極的に行う構えを形成するには、態度などの感情的側面を無視できない。そのため、コンピュ-タへの態度とコンピュ-タ不安の感情的側面を測定する2つの下位尺度、教養的知識と技術的知識尺を測定する2つの下位尺度の計4尺度から構成されるコンピュ-タリテラシ-・テストを作成した。 このテストを中学生、高校生(普通科)計2220名を対象に実施した。そのデ-タを基礎にして、各下位尺度にGーP分析などを実施して、弁別力の低い項目や尺度整合性が低い項目を除外した。その結果、態度尺度と技術的知識尺度からそれぞれ2項目が不適切であることが分かり、尺度から除外した。さらに、各下位尺度の得点の標準化を行った。標準化は、中学生用と高校生用の2種類作成し、尺度得点を標準得点に換算する表を作成した。さらに、4尺度の標準得点(偏差値)の合計の偏差値換算表を作成し、総合的なコンピュ-タリテラシ-の指標とした。本テストを実施することにより、生徒はコンピュ-タに関する感情面と知識面を示す4尺度について自分の状況を知ることができるとともに、総合的な状況も知ることができる。 本テストの実際の使用例として、大学生の情報処理授業(半年)の受講前と受講後の得点を比較したところ、知識関係の得点は非常に上昇したが、感情的な側面には大きな変化がないことなどが明らかになった。
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