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1991 年度 実績報告書

理科・算数科の授業における児童の認知過程と教師の意思決定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02680239
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

吉崎 静夫  鳴門教育大学, 教育学部, 助教授 (20116130)

研究分担者 益子 典文  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (10219321)
片平 克弘  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (70214327)
村川 雅弘  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50167681)
キーワード授業研究 / 教師の意思決定 / 児童の認知過程 / 再生刺激法 / 教師教育
研究概要

再生刺激法(授業をビデオに録画し,授業終了後,録画された授業を子どもに視聴させながら,授業中に考えたことや感じたことを自己報告させる方法)を用いて授業における子どもの認知・情意過程を把握するとともに,その認知・情意過程の結果をふまえながら教師が次時の授業をどのように再設計するのかを検討した。特に,単元構成案の修正と次時の学習指導のための教師の意思決定という観点から授業改善の問題を検討した。その結果,(1)再生刺激法の結果をふまえることによって,教師は明確な展望をもって次からの授業の再設計を行うことができる,(2)単元の中でポイントとなる授業のあることがわかった。本単元では,第2時間目と第4時間目であった。これらの時間だけでも再生刺激法を適用できれば,子どもの実態にあった授業改善が可能になると思われる,といったことが明らかになった。
授業中の子どもの学習状態(認知・情意過程)の把握に再生刺激法を適用し,次にその結果を教師にフィ-ドバックすることによって,子どもの認知・情意過程についての自己評価(児童による評価)と教師評価(教師による評価)とのズレを教師に意識化させようとした。その際,教師は,どのような授業場面やどのような子どもにおいてそのズレが大きいのか,さらにそのズレの原因は何なのかについて熟思することが求められた。その結果,これらの一連の思考過程を通して,教師が「教材内容と関連した子どもの知識」といった「授業についての知識」を豊かなものにさせていくことがわかった。つまり,このような方法を教師教育(教員養成と現職研修)の中に取り入れることが今後の教師の力量形成プログラムを充実したものにさせていくのではないかと考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 吉崎 静夫: "授業における子どもの認知過程ー再生刺激法による子どもの自己報告をもとにしてー" 日本教育工学雑誌. 16. (1992)

  • [文献書誌] 吉崎 静夫: "授業における子どもの情意過程" 鳴門教育大学研究紀要. 7. (1992)

  • [文献書誌] 片平 克弘: "化学の問題解決" 鳴門教育大学学校教育センタ-紀要. 6. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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