理数長期追跡研究の日米両調査の2年間の中間的基礎デ-タ(1989年度の中2・高2時のデ-タ、1990年度の中3・高3時のデ-タに限定)を比較分析することによって、日米の中・高校生の理科および数学の学力の経時的変化とその変化をもたらす要因は何かを明らかにすることを研究の目的にしている。 今年度は、 1.1989年度実施の米国の全調査用紙とコ-ドブックをノ-ザンイリノイ大学から取り寄せた。 2.米国の調査用紙を翻訳し、日米共通質問紙項目を検討した。 3.日本の比較分析を行い、日本の調査実施県の協力委員の先生と比較の結果を検討した。 日本では、主として国立教育研究所の一般研究費で研究代表者および分担者が中心となって「理科および算数・数学の到達度とそれに影響を与える諸因子との関連に関する長期的追跡研究」を計画実施している。1990年度実施の我国のデ-タを現在集計分析中である。一方、米国では、ノ-ザンイリノイ大学のミラ-教授が中心となって全米科学財団から研究費をえて、「Longitudinal Study of American Youth」の研究を実施している。1990年度の米国のデ-タについては、現在入手すべく準備中である。 また、今年度比較分析した結果については、日本科学教育学会の年会論文集に発表する予定である。
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