研究課題/領域番号 |
02680243
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
三宅 征夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (50000071)
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研究分担者 |
松原 静郎 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (50132692)
猿田 裕嗣 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 研究員 (70178820)
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キーワード | 日米比較 / 長期追跡研究 / 数学・科学 / 比較研究 / 数学・科学に対する態度 |
研究概要 |
理数長期追跡研究の日米両調査の2年間の中間的基礎デ-タ(中2・高2時のデ-タ、中3・高3時のデ-タに限定)を比較することによって、日米の中・高校生の理科および数学の学力の経時的変化とその変化をもたらす要因は何かを明らかにすることを研究の目的にしている。 1.前年度収集した米国の調査用紙の残りとコ-ドブックをノ-ザンイリノイ大学から取り寄せた 2.米国の調査用紙の全てを翻訳し、日米共通質問紙項目を検討した。 3.日米の比較分析を行い、日本科学教育学会の年会論文集に発表した。 4.分析した結果と、米国の調査用紙を翻訳したものを資料として載せた報告書を作成した。 分析の結果、えられた知見のうち、一部について次に記す。 (1)日米の生徒の進学希望について、質問した結果、高い学校段階(大学、大学院)への進学希望は日本より米国の方がより強い。(2)日米の生徒の学校外での学習時間について、週当たりの学校外学習総時間数を比べると、中・高校生ともに日本より米国の方が多い。数学・理科の学校外学習時間数についても両学校段階ともに米国の生徒の方が日本よりやゝ多い。(3)日米生徒の数学に対する興味・関心・態度について、数学がおもしろいとこたえた日本の生徒は、中学2年で42%、高校2年で41%であった。日本の生徒で、他の教科に比べて数学が好きとこたえたものは中学2年で31%、高校2年で36%であった。それに対して米国では、中学2年の67%、高校2年の58%が数学の勉強を楽しんでいるとこたえている。また、他の教科に比べて数学の成績は良いとこたえたものは、日本の中学2年で26%、高校2年で30%であるのに対して、米国では、数学が得意だとこたえたものは中学2年の69%、高校2年の57%と日本より高い。
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