研究課題/領域番号 |
02680245
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研究機関 | 大阪府科学教育センター |
研究代表者 |
三宅 正太郎 大阪府科学教育センター, 研究調査部, 主任研究員 (50107017)
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研究分担者 |
青木 正仁 大阪府科学教育センター, 研究調査部, 教育計画研究室長 (60125242)
下出 心 大阪府科学教育センター, 研修第二部, 研究員 (10196561)
東留 博孝 大阪府科学教育センター, 研究調査部, 研究員 (70198977)
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キーワード | 情報活用能力 / メディアリテラシ- / ハイパ-メディア / IMT |
研究概要 |
本研究の目的は、児童の情報活用能力の特徴を発達段階に即して明らかにし、それをもとに情報活用能力の育成を図る教材及びカリキュラムを開発することにある。そのため、(1)情報活用能力の発達段階を捉える評価の視点を明らかにすること,(2)情報活用能力の評価方法を開発すること,(3)評価方法と評価視点表の実践的可能性を検討すること、(4)情報活用能力の育成に関する教材開発とカリキュラム開発の方向性を検討すること、を行おうとすものである。本年度は、教員対象の意識調査と授業参観等を通した行動分析による児童の情報活用能力の洗い出しを行うとともに、ハイパ-メディアを使った実験授業を行い、評価方法の開発に関して研究を進めた。 ・情報活用能力についてのアンケ-ト調査:現職の教員及び情報教育関係の教師教育関係者を対象に、教師に期待される情報活用能力と児童に期待する情報活用能力についてアンケ-ト調査を行った。 ・情報活用能力育成に関係した授業者や研究者対象に、IMTにより情報活用能力の高い学習者行動モデルを調査した。 ・情報活用能力育成や生活科を研究テ-マに取り組んでいる実験校などでの授業をVTR録画し、授業者へのインタビュ-も含め、情報活用能力の表われている行動の収集・分析を行っている。 ・研究協力者の学級で、ハイパ-メディアを活用し、地域の情報を収集・分析及び構造化をともなう学習活動を実験的に行って、児童の情報活用能力の育成の実験を行っている。 これまでの知見としては、情報活用能力はコンピュ-タ操作を前提とした能力よりもむしろ、一般的な問題解決能力の育成に影響を及ぼされていると捉えること、さらに、一般の教科における学習技能との関連を明確にする必要があること、などがわかった。
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