研究概要 |
自然現象は動的なものが大部分であり静止現象は少ない,その変化は徐々に進行するものから瞬間的に起こるものと千差万別である,これらの現象を理科教育において教材として取り扱うときには,種々困難な点がある.徐々にゆっくり起こる現象は授業中には変化が見られない場合が多く,長期にわたる継続観察が必要となる,また,瞬間的に起こる現象では,その途中の現象が見えないために,原因と結果のみの学習となり,その過程としての現象を学習できない。 本研究においては,これらの現象をそれぞれ分解し,静止画及び動画デ-タとして教材デ-タベ-スを作成することにある。 1.平成2年度に教材デ-タとして,信濃川及び千曲川の環境を取り上げ調査・資料収拾を行った。信濃川や千曲川の各地区で8ミリビデオを撮影して,これらの画像の編集をおこなった。さらにカラ-写真,スライドフイルムもそれに平行して撮影を行った。 2.パソコン対応(RSー232C端子付き)PVーS98,SーVHS・HiーFiビデオデッキを購入し,編集録画を行っている。パソコンNEC・PCー9800のタ-ミナルモ-ドでPVーS98を直接コントロ-ルできるようにした。通信方式としてキ-ボ-ドより入力した文字がそのままモニタ-上に表示されるように,全2重式とした。 3.PVーS98の機能を自動でコントロ-ルするときや,パソコンのソフトウエアからコントロ-ルするためのプログラムを作成した。 パソコン対応・PVーS98の検索を行うときのアクセスタイムを,どのように速くするかが問題として残った。今後はMSーDOS上でPVーS98の機能を自動コントロ-ルできるデタ-ベ-ス・アップリケ-ションを使用したいと考えている。
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