研究概要 |
本年度は前掲の2年継続研究の初年度にあたる.平成2年度の研究計画にそって研究を進めた結果,当初の計画をほぼ達成することができた。研究成果の概要は次の通りである。 (1)昭和22年から昭和30年にかけて,九州各県において作成された生活中心カリキュラムのうち,主要なものについての調査をほぼ終えた。さらに,それらの収集につとめた結果、次の数のカリキュラム(各県別)を収集することができた。(平成3年3月現在) ・宮崎県:11編 鹿児島県:10編 熊本県:5編 長崎県:1編 福岡県:12編 大分県:2編 (2)収集した生活カリキュラムのうち,全国レベルからみても高く評価できるとともに,地域の特性をよく反映している三編を選び,それらの構造を評細に分析し,学会において次のような口頭発表を行った。 ・「社会科成立期の地域社会科教育計画の研究(5)ー門司市(現在北九州市門司区)錦町小学校の理論と実践の構造ー」(日本教育方法学会第26回大会,東京学芸大学,平成2年9月27日) ・「社会科成立期の地域社会科教育計画の研究(6)ー福岡第二師範学校・福岡学芸大学小倉分校附属小学校のカリキュラム論と実践の構造」(全国社会科教育学会第39回研究大会,熊本大学教育学部,平成2年10月14日) ・「社会科成立期の地域社会科教育計画の研究(7)ー福岡第一師範学校・福岡学芸大学福岡附属小学校のカリキュラム論と実践の構造(日本社会科教育教育学会第40回大会,筑波大学,平成2年10月27日) (3)収集した資料を直接,問接にもり込んだ研究発表としては,裏面に示した論本を公にした。
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