研究概要 |
著者の1人が提案した乱流場の方程式を用いて以下の現象を解析した. (a)非圧縮性壁乱流 乱流場の方程式の解を,壁面方向にはルジャンドルの多項式で関数展開し,得られた連立常微分方程式を数値および解析的に調べた.解析的にはモ-ドを有限項で近似し連立KdV方程式を導き,孤立波型解を求めた.モ-ドの数を増やした場合の数値計算は現在進行中である. (a')ベナ-ル対流 乱流場の方程式から6階の非線形楕円型方程式を導き,それをガレルキン法により直接数値計算して孤立波型解の存在を確かめた.現在,速度ゆらぎと温度ゆらぎを求めた段階である. (a'')乱流予混合火炎の燃焼速度 火炎のフロントの幅が狭い場合について,乱流場の方程式を漸近解析し燃焼速度を求めた. 今後,上記の項で求めたゆらぎを積分してレイノルズ応力を算出し実験値と比較検討する予定である. (b)不均質な流れ場にRNG理論およびHomogenization理論を適用することを検討中である. (b')カオス的挙動を示す方程式をフ-リエ変換で解析するときの解の一意性を簡単な方程式(ロ-レンツ方程式)で調べている.
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